秋ですね!高級点心のご依頼が…

家の建て替えのご披露に
高級点心のテークアウトの
ご依頼をいただきました

点心と言っても
入る量は限られています。

そこで3000円以上の価値を出すには

量ではなく、入る食材と
詰め合わせた見た目の美しさが
出せるかに
かかっていると思っています。
炊き合わせ
冬瓜 南京 小芋 信太巻 オクラ
餡地をかけて
茗荷をとめます

餡がかかると乾燥も防げますし、テカテカして
美味しそうですね!!
焼き物 
サワラ西京焼き

魚は
ぴったりのサイズに合わせます

焼き上がりの大きさを逆算して
切り出さなくてはいけません。
お造り
マグロ 鱧 ウニ

鱧の梅肉は
ホイップにして
狙ったところに
綺麗に盛り込みます。

菊花をいれると
色鮮やかに綺麗に仕上がりますね。

黄色ってとても強力な色ですね!
八寸 
玉子焼き 擬製豆腐 栗 枝豆 海老 鮑

ここは
本当色彩の見せ場だと思います

ここがしっかり決まっていると
不思議とお弁当全体が品よく見えるます。

統一感を出すために
一個一個の高さも
揃えて仕込んでいます。


最後はご飯ですね!

ウナギの棒寿司と
松茸きのこご飯です

自分は端までピッシリと
詰めたいと思っています。

棒寿司は、握りと違って、隅までピッシリと
盛り込めるので
大好きです!

1ミリ2ミリの誤差で、スカスカの印象を与えてしまうので、物差しを横にあてがいながら
慎重に切り出します。
香の物代わりに
タコと胡瓜の酢の物を入れました。

ウナギと胡瓜って
美味しくないですか!?

そんな感覚です。

ここのポイントは生姜の千切りだと思います。

これが細かく綺麗に打てていると
とても高級な感じになります。

決して機械では真似できない、手仕事の丁寧さ、綺麗さ、美しさ。
上に止まっているだけで、静かにそれを主張します…

良いものを作ろうという気持ちが1番現れる箇所だと思います。

何が入ってといるより、
どう盛り付けるかで
価値が変わる不思議なポイントだと思います。


盛り込み 
終了しました

どうですか?

ここまででも
綺麗には盛れていますが

さらに磨きをかけることができます。

ここからがまた
重要ですね。
掻敷(かいしき)と呼ばれる
緑の葉っぱを飾り付け。

ウナギに煮詰めを塗って、
松茸ご飯に
銀杏を散らします!

どうでしょう!?

全体として綺麗に纏まったように見えませんか!?

食べられないけど、葉っぱって
とても大事な働きをするんですね。

仕上げに
保冷剤をかまして、掛け紙をかけ、『魚一謹製』のハンコを押します。

魂が入る瞬間ですね!

このお弁当が
ヒトに喜びの感情を
呼び起こすますように……